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胃ポリープ

 上腹部、いわゆる胃のあたりの不快感やみぞおちの鈍痛といった症状を訴えて消化器内科を受診。そこで「胃ポリープ」が発見されるケースがある。しかし、基本的には定期健診などで疑われ、発見される場合がほとんどである。

 胃ポリープと聞いただけで、ガンと思い込み、落ち込んでしまう人がいる。が、実際には、胃ポリープがガン化するケースはとても少ない。だから、ポリープが大きくない限り、ほとんどが経過観察になる。

 半年に1度、定期的に胃の内視鏡検査を行い、悪性化がわかった時点で手術となる。

 その胃ポリープには形態での分類法と、組織学的な分類法がある。形態での分類には山田分類が用いられている。以下の4つである。

  隆起の始まるところがなだらかで境界線がない。
 隆起の始まるところがきちっとわかる境界線はあるものの、くびれはない。
 隆起の始まるところがきちっとわかるばかりか、くびれがある。ただし、茎はない。
 キノコの形のように茎がある。

 この山田分類のどの型のポリープかによって、ガン化の可能性は大きく違ってくる。I、II型では、ガン化の可能性はほとんどない。III、IV型で多少可能性が出てくる。

 大きさの点では、ポリープの直径が2センチ以上になると、ガン化しているところがある可能性が高くなる。

 一方、組織学的には「過形成性ポリープ」と「胃底腺ポリープ」の2つに分けられる。

 過形成性ポリープは胃ポリープの70%を占め、胃粘膜の一部が過剰に増殖したもの。ガンの発生頻度は低い。胃内にヘリコバクター・ピロリ菌がいる人がなっている点から、ピロリ菌が炎症に関係していると思われる。

 実際、ピロリ菌を除菌してしまうとポリープが小さくなったという報告が多い。さらに、ポリープが消えてしまったケースもある。

 除菌治療は胃ポリープの治療では保険適用になっていないので、除菌を望む場合は自費となる。

 もうひとつの胃底腺ポリープは、胃の胃底腺という組織の過形成によって隆起したもの。ポリープができるときは1個ではなく、数個発生する。

 定期的な検査でガン化がわかって手術となっても、切除は内視鏡を使った体にやさしい方法で行われる。

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posted by Dr.クマ at 20:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 胃ポリープ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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