「日光皮膚炎」には、日光を浴びて皮膚が赤くなったり褐色になったりする「日焼け」と、日光に当たることで皮膚炎を誘発する「光線過敏症」の2つがあります。いずれも太陽にさらされた皮膚が紫外線(UV)の刺激を受けることで起こります。
太陽光線に含まれる紫外線は、その波長によって紫外線A波(UVA)、B波(UVB)、C波(UVC)に分けられますが、その中で地上に届く紫外線A波とB波が主に「日光皮膚炎」の原因となります。
■紫外線B波に要注意
日光が体にもたらす悪影響のほとんどは紫外線B波によるものです。紫外線B波は、日焼けによる炎症、皮膚の早期老化、しわ、シミ、皮膚がんなどの原因とされています。
日本の夏は、冬の約5倍近い紫外線B波が地表に降り注ぎます。紫外線量は時間帯では午前10時から午後2時ごろまでが最も多く、正午前後がピークとなります。太陽からの直射に加えて、地表からの反射(※)も十分に注意が必要です。
※地表からの紫外線反射に注意が必要な場所:海やプール、スキー場のゲレンデ、コンクリートで鋪装された道路など
■サンバーンとサンタン
日焼けをして皮膚が赤くなった後、4〜5日経つと赤かった皮膚が褐色に変わっていきます。皮膚が赤くなる日焼け直後の状態をサンバーン(sunburn)、褐色の色素沈着が起こる反応をサンタン(suntan)といいます。
サンタンは皮膚の色素細胞(メラノサイト)が紫外線に刺激されてメラニン色素を作ることによって起こります。
メラニン色素は、紫外線を吸収することで、その攻撃から皮膚を守り、DNAに傷がつかないようにしています。
紫外線に対してサンバーンを起こしやすいのは、色素細胞が少ない白い肌の人です。
自分の肌が紫外線に対して、どのような感受性をもっているかを知って、日常生活で適切な紫外線対策をすることが大切です。
■日焼けの治療薬
●非ステロイド性消炎鎮痛薬
シクロオキナーゼ活性阻害・OTC薬外用薬(インドメタシン・ケトプロフェンなど)
●副腎皮質ステロイド薬
●酸化亜鉛
●グリチルリチン酸・グリチルレリン酸
■日常の紫外線対策は?
一見健康的にみえる日焼けは、実際には健康上のメリットはまったくありません。外で活動する場合、皮膚が赤くなる兆候が現れたら、できるだけすぐに日陰に移動してください。
強い直射日光に当たらないようにするために、日傘を使う、サングラスをかける、つばの広い帽子をかぶる、長そでを着る、建物や車の窓ガラスにUVカットフィルムを貼るなどして紫外線対策を心掛けましょう。
食生活にも注意をはらい、普段からビタミンCやEを摂るなどして紫外線に負けない体づくりをすることも大切です。
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