2009年06月30日

頭痛の原因

こんなにたくさんある 頭痛の原因


頭痛の原因には脳腫瘍やくも膜下出血、脳出血など、命にかかわるものもあるため、自己診断は禁物です。嘔吐(おうと)や意識障害を伴ったり、痛みがだんだん強くなるなど、いつもと様子が違う場合は、ただちに脳神経外科(内科)を受診してください。

 一方、MRIなどの最新の診断機器を使った精密検査を受けても、どこも異常が見つからない、慢性的な頭痛に悩まされている人が大勢います。

 男女を問わず最も多い慢性頭痛が緊張型頭痛です。後頭部や首すじを中心に、しめつけられるような痛みがだらだらと続くタイプで、原因は首や肩、背中の血行不良。長時間の同一姿勢による作業や精神的なストレスによって首や肩の筋肉が緊張し、血液循環が悪化して疲労物質がたまり、頭痛や肩こりを誘発します。
 緊張型頭痛は、お風呂で温めたり、姿勢をよくしてこまめに動き、1時間おきぐらいに首や肩のストレッチをすることで改善されていきます。

 よく知られている片頭痛も慢性頭痛の一つ。発症は女性が男性の4倍と圧倒的に多く、こめかみから目のあたりがズキンズキンと脈打つように強く痛みます。原因は神経伝達物質セロトニンの影響で血管が収縮後急激に拡張して三叉神経を刺激し、炎症をおこすといわれます。頭痛の最中に吐き気や嘔吐、光や音に敏感になるなど、痛みとは別の症状もあらわれることが多く、一般的に1カ月に1〜2回の頻度(1週間に1〜2回の人もいる)で出現します。

 片頭痛は緊張型頭痛と違ってリラックスしているとき、たとえば、激務が続いたあとの休日や週末、あるいは飲酒時などにおこりやすいのが特徴です。治療にはセロトニンの受け皿(セロトニン受容体)に働きかける特効薬のトリプタン製剤が処方されます。片頭痛の原因である血管の拡張と炎症を抑える効果があり、市販の頭痛薬より副作用も少ない薬です。


鎮痛薬の飲みすぎが薬物乱用頭痛を招く

 痛みをとるための鎮痛薬が頭痛をおこすなんて、信じられないと思いませんか? しかし、鎮痛薬を常用しているうちに、説明書に書いてある必要量だけでは足りなくなってどんどん服薬量が増え、その副作用で頭痛がおこったり、かえって症状を悪化させてしまうこともあるのです。

 もともと人間の脳には痛みを調整する機能が備わっていますが、鎮痛薬を常用するうちに、その調整機能が衰えてきます。脳が痛みに対して過敏になり、普通は感じない痛みにまで反応するようになります。その結果、薬が効いている間は痛みがおさまるものの、薬の効果が切れると、またさらに強い頭痛がおこり、薬を飲み続ける状態に陥ってしまうのです。

 このようなケースを「薬物乱用頭痛」といい、そんな患者さんが増えています。とくに片頭痛の人は、痛みがおこる前に薬を飲んだほうが軽くすむため、頭痛がおこるのを恐れて薬を予防的に常用してしまいがちです。医師の診断を受けない人が多いため正確な数はわかりませんが、潜在的な患者数は非常に多いと推測されています。

 患者さんの中には「明け方や早朝に頭全体が痛むので、毎朝、鎮痛薬を飲んでしまう」とか「薬の効いている時間が短くなり、朝・昼・晩と毎日3回は鎮痛薬を飲む」という人が多いのですが、3カ月以上にわたって月に10〜15日以上も鎮痛薬を飲んでいる場合は、「薬物乱用頭痛」と診断されます。


薬物乱用頭痛を治すには?

 一般的に鎮痛薬は根本的な治療薬ではなく、対症療法のための薬なので「3日程度を目安に適量を使用する」ように処方、または説明書で指示されています。5〜6回程度服用しても症状が改善しない場合や、痛みが繰り返しおこる場合は、ぜひとも頭痛外来など、専門科を受診してください。

 薬物乱用頭痛の治療は、市販の鎮痛薬では効果がないため、医療機関で行います。まず原因の薬を完全にやめることがすすめられますが、痛みがひどい場合は入院したり、抗うつ薬や抗てんかん薬などの予防薬を服用しながら、徐々に鎮痛薬を減らしていくこともあります。
 原因の鎮痛薬をやめると、もともとの頭痛の症状があらわれてくるので、頭痛のタイプに合わせた適切な治療を行い、痛みがコントロールできるようになれば予防薬を減らしていきます。

 薬の乱用を防ぐには、市販薬なら単一成分のものか、成分の種類の少ないものを選び、適量を守ること。服用は1カ月に10回までに抑え、薬物依存性のあるカフェイン入りは避けましょう。
 頭痛の予防には、日ごろからストレスをためない、マグネシウムビタミンB2を含む食品を積極的にとる、血液循環をよくする軽い運動を毎日続けることなども大切です。

(「ジャストヘルス」法研より)

posted by マー at 10:12| Comment(0) | クリニック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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